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エンディングノートの安全な活用法とは
今年も猛暑が続きますね
都市部などでは外気の暑さに加えて
コンクリートから出る熱でさらに気温が上がっているようです
皆様、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます
少し前に「エンディングノート」が流行りましたが
これを活用する際の注意点について書きたいと思います
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが
「エンディングノート」は、自分に万一のことが起きたときに
家族などが困らないように
自分の財産や身の回りのことについて
知らせるためのノートです
市販のものを使わずに、普通のノートなどを「エンディングノート」
としてお使いの方もおられるかもしれません
その際の注意点として
エンディングノートは
預貯金や株式、不動産関係など財産を書き留めておくものですが
キャッシュカードの暗証番号やクレジットカード番号など
情報が知られるとすぐに財産が引き出させる恐れのあるものは
防犯上から記載しないほうがよいでしょう
財産関係のほか大切な個人情報を含む内容も記載されていますので
できれば鍵のかかる場所で保管しておいたほうがよいと思われます
万一の時の親族の連絡先や介護、葬儀に関することが書かれているなど
家族にすぐに知らせる必要がある情報が書かれている場合は
その部分だけ財産関係と分けて分冊にするなど、財産関係のノート
とは別のノートに書いて、財産関係のノートは鍵のかかるところに保管し
介護・葬儀関係ノートだけを取り出しやすい場所に
保管するようにすると、より安全かもしれません
大切な情報が含まれていますので、これをどのように守るか、そして
万一の時に役立てるにはどうすべきかについては
難しいものがあると思います
自分が残した財産を誰かに引き継がせるには
新緑のきれいな季節になってきましたね
事務所から見える街路樹も、緑が鮮やかになってきました
さて、今日は相続に関するあれこれについて書きたいと思います
最近は「終活」などが話題になったこともあり
人生の終わりについて、自分で考えていこうとする方も
増えていると思います
ご自分の財産について、誰に何を引き継がせるかを
お考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか
人が亡くなるとその時点で相続の問題が起こります
法律で定められた一定の親族(法定相続人)が
法律で定められた相続分に従って相続する
というのが基本ですが
特定の財産を誰かに相続させたいという場合には
遺言書を作成することも方法の一つです
また、亡くなられた後に、法定相続人のうちの誰かが
特定の財産を相続することを決める場合には
法定相続人の全員で遺産分割協議をするという
方法もあります
よく、「長男が家を相続するから
後の相続人は相続放棄を
したらいいのですか?」
と聞かれることがありますが
法律上、「相続放棄」とは
「相続放棄をした人が最初から相続人
でなかったことにする」
ことですので
「特定の相続財産について自分は受け取らない」
という場合には
先ほどの遺産分割協議をすることになります
遺言や遺産分割については
その他にもいろいろ考えておかねばならないことがありますので
その点についてはまた今度お話します